- 作者: ちきりん,良知高行
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/10/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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5章と7章の内容が興味深い。5章と7章はリンクしてるように勝手に感じた。
5章:「選択基準が多い」と決められない
決められないのは、選択肢の数や過不足ではない、選択基準が多いから。
優先順位をつける
選択基準が多い時、現実解としては、優先順位をつける。
例:婚活女子
重視すべき判断基準を1つか2つに絞る。例えば「経済力」「相性」。
自分がコントロールできる条件「相性」は優先度を下げれる。
決断が早くなる。
選択基準は目標の姿から導く
目標がブレてるから、あれも大事、これも大事となる。
例:自社の目標
- どのような戦略で生き残るか
- どんな企業となることを目指すか
目標を描き切れていないと、それを実現するために選択基準も絞り込めない。
世の中は複雑だが、あえてシンプルな基準で選ぶ
大事に思えることは沢山ある。
2つの基準だけで判断するのは乱暴という意見もある。
でも細部にこだわって、何も決まらない、なにも始まらないのが望ましいか?
大事なものを見極めるためには、あえてシンプルな基準が必要。
あれも、これも、と言ってたら、なにも動かない。
7章:情報ではなく「フィルター(選択基準)」が大事
「自分に価値のある情報」というアウトプットを見つけるには、インプットとなる「情報」と、処理に該当する「フィルター」が大事。
成否は「自分に合ったフィルター」を見つけられるかかどうか。
例:就活
- 「業種」、「企業規模」というフィルターでは粗すぎ。
- 「財務指標」は仕事選びの役に立たない。
- 「社会の役に立つ仕事」なんて意味のないフィルター。
- 「成長できる仕事」もナンセンス。
- 「食べていけるかどうか」が唯一のフィルターという時代ではない。
意味のあるフィルター例:仕事の成果が見えるまでの期間
「自分にとって意味のあるフィルター」の獲得は簡単ではない。試してみて獲得していく。
仕事のフィルター獲得には、週2回のアルバイトや、インターンがお薦め。
周りの選択基準や、今までと同じ選択基準の中で戦うのも選択肢の1つだが、消耗戦になりがち。
「自分に合った選択基準」を見つけられたら、他と競合せず、(自分基準での)価値が高まる。
5章と7章を踏まえて
婚活女子の重視すべき判断基準は「経済力」が正しいか?
「経済力」だけ重視するのは、競争が激しいのではないか。
現実では、婚活女子のフィルター(選択基準)は、目標を決め、色々試してみて獲得していく必要があるのだろう。
蛇足
「経済力」の選択結果は「ある」「なし」の2択かもしれないが、インプットとなる(年収)データは数値型。
「相性」もインプットデータが2択でないのは、同様。
数値型へのフィルターは「300万以上」とかになる。
フィルターも1段階ではなく、復数段階「300万以上」「400万以上」などのように分けるのも面白いかも。