Bluetooth商品に書かれてるBluetooth Smart Readyって何なのか理解してなかったので調べてみた

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Bluetooth機器を買ったときに「Bluetooth Smart Ready」って書いてあったけど、 何のことかさっぱりわからなかったので、調べてみた。

Bluetooth Smart Readyとかのブランド名を理解するためには、下記の「通信規格」の理解が必要。
Bluetoothの商品に書かれている対応規格を理解するためには、下記の「通信規格」と「通信方式」の理解が必要。

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通信規格

「(従来の)Bluetooth」と「LE」は全く互換性がないので注意。

(従来の)Bluetooth

  • 従来からの通信規格
  • Bluetooth Low Energyとは互換性がない

LE (Bluetooth Low Energy、BLE, Bluetooth LE)

  • 低消費電力の新しい通信方式
  • 従来の通信方式とは互換性がない
  • Bluetooth 4.0から採用

通信方式

BR

  • Basic Rateの略
  • 従来の通信方式

EDR

  • Enhanced Data Rateの略
  • 最大3Mbpsで通信できる仕様
  • Bluetooth 2.0から採用
  • 必須機能ではないため、EDR非対応機器とはBRで通信する

HS

  • High Speedの略
  • 最大24Mbpsで通信できる仕様
  • Bluetooth 3.0から採用
  • 必須機能ではないため、HS非対応機器とはHS以外(EDRかBR)で通信する

機器についているブランド名(~2016年)

Bluetooth SIGというBluetooth規格を作っていたい団体が2011年10月から使用を推奨していたブランド名(商標)。
でも2016年に「Bluetooth Smart」「Bluetooth Smart Ready」は廃止するとのこと。

Bluetooth

通信方式は「(従来の)Bluetooth」のみ対応している機器

Bluetooth Smart

通信方式は「LE」のみ対応している機器

Bluetooth Smart Ready

通信方式は「(従来の)Bluetooth」と「LE」の両方に対応した機器

今後の対応規格の表記

バージョン番号と対応する通信方式を併記するっぽい。

表記内容 対応するBluetoothバージョン EDR対応 HS対応 LE対応
Bluetooth 2.0+EDR 2.0
Bluetooth 3.0+EDR 3.0
Bluetooth 3.0+HS 3.0
Bluetooth 4.0+EDR 4.0
Bluetooth 4.0+EDR/LE 4.0

※ 「基礎からわかるBluetooth」という本によると、HSに対応している場合は、まあEDRにも対応しているらしい。